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 六甲山に暴れイノシシ、登山客襲撃…今月12人被害

 神戸市東灘区の六甲山で、登山客がイノシシに襲われる被害が相次いでいる。20日には、男性2人がそれぞれ手の甲をかまれ、軽傷を負った。兵庫県警東灘署によると、今月に入ってイノシシの襲撃に遭った登山客は7件12人で、負傷者はすでに5人。餌をもらうなどして、人に慣れたイノシシが食料を狙っているとみられ、市は「イノシシに出合ったら、食べ物を体から離して逃げて」と注意を呼びかけている。


 イノシシが出没しているのは、ロッククライミングの名所「芦屋ロックガーデン」の近くにある展望スポット「風吹岩(かぜふきいわ)」付近。13日に女性2人が襲われたほか、18日にも女性2人が手をかまれたり、リュックサックを奪われて中のおにぎりやパンを食べられたりする被害が出ている。

 20日午前10時頃、風吹岩付近でイノシシと遭遇した兵庫県西宮市の無職男性(69)は「体長1メートル足らずのイノシシが小学生らを追いかけていた。こちらに向かってきたので、身をかわそうとしたところ、右手の甲にいきなりかみつかれ、はずみで約3メートル下の斜面に転落した」と話す。

 付近では休憩をとる登山客も多く、残飯を食べたイノシシが味をしめたとみられるという。

 神戸市などによると、付近では昨年12月頃から、体長1メートル前後、体重60~80キロのイノシシの目撃情報が寄せられており、今回登山客を襲っているイノシシと同一の可能性もある。市のホームページなどによると、イノシシは本来、臆病な生き物だが、嗅覚(きゅうかく)が優れており、人に慣れたイノシシは、食べ物のにおいをかぎつけて近付いてくる場合があるという。

 地元の登山グループに所属する同市中央区の会社員男性(58)は「風吹岩でイノシシを見ないことの方が少ない。昼頃によく現れる。男性より女性の方が襲われやすいそうだ」と話した。

 六甲山のふもとでは住宅街での出没も常態化しており、神戸市は2002年5月、餌付けや生ごみの放置などを禁じた「イノシシ条例」を全国で初めて制定している。